活動報告

発足記念シンポジウム(2006(平成18)年10月20日(金))

■来賓ご挨拶

神戸市助役 梶本 日出夫様

ご紹介をいただきました、神戸市助役の梶本でございます。大学コンソーシアムひょうご神戸発足記念シンポジウムの開催にあたりまして、神戸市を代表いたしまして一言ご挨拶を申し上げたいと思います。

このコンソーシアムはさきほど野上学長からお話がありましたように、兵庫県下の大学相互の連携を深め、さらに地域、自治体等の連携強化を目的として、今年の6月に30大学、10短期大学が集まりまして発足されたとお聞きしております。参加の大学のお名前を見せていただきますと、理事長であります野上学長さんの神戸大学をはじめ、日頃から神戸市内におきましてまちづくりにご支援、ご協力をいただいております市内の16大学4短期大学の皆さん方もこのコンソーシアムに参加されているということでして、あらためて神戸市を含めて連携組織が発足するということは、地域あるいは自治体におきましてまちづくりを進める上で大変大きな意義があると思っております。

神戸市の今の大学の状況を少し申し上げますと、大学の数は14の政令都市の中で2番目でありまして、学生の数で言いますと14市の中で5番目となっております。特にこの学生数につきしては153万の神戸市民のうち22人に一人が大学生、短期大学生ということになっております。市内の大学の特性を見ておりますと、総合大学をはじめ、保育とか芸術とか外国語、流通、医療あるいは薬学などといった研究分野があり、この神戸市内でかなり幅広い分野におきまして教育、研究がなされているということでありまして、まさに神戸のまちの特性がこういった学部・学科にあらわれているのではないかと思っております。こうした状況の中におきまして神戸市におきましては市民の参画と協働におけるまちづくりを進めてまいった次第でございますが、あらためてこの大学の知がこの市内に存在するということは大変大きな資産でございますし、大学の知が市内におきます地域住民、あるいは企業、あるいは行政といったものに大きな影響を与えるということは想像できることでありまして、そういった大学の知が社会に還元されることによりましてまちの活性化が図れるわけであります。神戸市では、21世紀の目標として「市民もまちもいきいき輝く豊かさ創造都市」というのを目指しておりますが、こういった理念に合致をするのではないかな、とこのように考えておる所でございます。

実は5年前に矢田市長が就任いたしまして、その際に「市政に市民の知恵と力を反映させていくということ」を掲げて、市内の大学の皆さん方に呼びかけをさせていただきました。今23大学、短期大学、工業高等専門学校の学長の皆さんと「市長と学長との懇話会」を設置いたしまして、今までに5年間のうちに10回ほど懇談会をやらせていただいておりますが、この場でさまざまなご意見、提言をいただきまして、毎年の予算なり政策に反映をさせていただいている所でございます。特に震災から11年経ちまして昨年の6月にちょうど「神戸2010ビジョン」を策定いたしました。この神戸のビジョンを実行する上で12のアクションプランを作っております。このアクションプランを誰がどのように進めていくかということで、それぞれ、民・学・産と行政の連携といった形の中で、誰がどのように主体的に役割を果たしていくのかというのもアクションプランに盛られているわけでありますが、特にこの「学」の中で大学の役割は大変大きいということで、大学の果たす役割を入れさせていただいた所です。

神戸市内ではこういった「学長との懇談会」等がきっかけになり、それぞれの地域と大学との地域連携が盛んに行われておりまして、数年前、2、3年前でありますが、神戸大学と灘区の方で連携協力協定を結びましたのをきっかけにいたしまして、今、市内の行政区が9つありますが、区と11の大学でさまざま連携協定を結んでいただきまして、さまざまな事業を展開していただいている所でございます。その他、教育委員会におきましても甲南大学をはじめいくつかの大学とで連携協定を結んでいただきまして、例えばスクールサポーターという制度を連携事業の中で実施しているところでございます。連携事業というのは単に行政と大学との連携だけではなく、非常に特色のある連携ということで申し上げますと、地域の面で神戸にプロサッカーのヴィッセル神戸がございますけれども、ヴィッセル神戸と市内の神戸親和女子大学、あるいは神戸学院大学とパートナーシップの協定を結んでいただいております。こういったパートナーシップに基づきまして、親子サッカー教室でありますとか学生のインターンシップの事業などでありますとか特色のある事業が展開されているわけであります。

大学の皆さん方には先生方はもちろん学生さんを含めて市内で大きな連携事業が行われているわけですが、いくつか具体的に申し上げますと、灘区におきましては旧の灘区役所庁舎で子育て支援「あーち」という施設あり、その運営をしていただいておりますのと、あるいは児童館においてゼミの教育として環境教育を取り組んでいただいている、さらにはまた地元の甲南の商店街など市内の商店街で学生さんが活性化事業としてまちづくりに取り組んでいただいている、こういったユニークな取組み、あるいはまちの皆さんと一緒に美化活動を取り組んでいただいているというもの、さらには神戸市の医療産業都市構想におきますポートアイランドII期での産学官の連携事業におきましても本当に発展してきてまいりまして、今いくつか述べさせていただきましたが、このように数々の連携事業が今、神戸市内で展開されている。これも5年間の「学長との懇談会」の成果ではないか、それにより学長先生方との人間関係といいますか、ネットワークが強まったと感じております。この地元に大学があるという存在の意義、またそれらを活用して地域を活性化していこうという地域の皆さんの想い、こういったことが結合することによって更にこの新たな産学官協力のまちづくりが盛んになっていくのではないかと、このように考えている所でございます。

昨今の大学を取り巻く状況というのはよく新聞紙上で言われておりますように、国立大学、公立大学におきます法人化の大きな影響、さらには少子高齢化における大学全入時代といった大きな変革期を迎えておりますが、こういった中で本日のテーマであります、社会は大学に何を期待するか、私どもの理解としては、社会は地域社会というのを常に思っているわけでありますが、大学が地域社会と関連を持たない存在では今後あり得ないと思っています。そういった中で、今後地域と行政と一体となってこれからも大学が地域の知の拠点として存在としていくことが本当の大学の生き残りをかけたありかたではないかなと思っています。そういう意味で、今回大学コンソーシアムひょうご神戸が発足したことは大変大きな意義があるというわけであります。この大学コンソーシアムひょうご神戸を中心といたしまして大学相互の連携はもとより地域とのさまざまな多様な連携が図られることによりまして、大学が地域で大いに力を発揮していただけることをお願いしたいと思っております。

最後になりましたが、この大学コンソーシアムひょうご神戸のますますのご発展と会員の皆さま方のご活躍を祈念いたしまして、簡単でございますが、お祝いの言葉とかえさせていただきます。本日は本当におめでとうございます。ありがとうございました。

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