Ⅲ.大学・学生が企業に求めているもの

新卒採用、企業は何を求めている!?
『企業調査結果レポート』
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企業調査結果レポート

Ⅲ.大学・学生が企業に求めているもの

これから日本経団連主導による就活ルールというものが廃止される流れにおいて、企業の採用手法の自由度は高くなっていくことが予想される。その一つが既に本格的なものとなっている1日型のインターンを通じた学生への就業機会の提供と自社の魅力付けの促進だといえるが、学生が真に仕事や業界、企業に関心を持つためには何を提供するべきかということについては再考の必要性があるのではないかと考える。

例えば、1日型のインターンシップにおいて会社説明が中心であった場合、学生はその会社で実際に自分が仕事をした時にどんなやりがいを感じられそうかという就業や達成イメージまで至らないことも多く、「知ること」はできても、「感じること」「気付くこと」はできないまま、その日を終えるというような光景も見られる。

特に近年の学生はかつてより働くということに対して非常にネガティブなイメージを持っている者が多く、それぞれの企業説明において自社のビジネスの強みをいかにアピールされても、その魅力や価値を主体的に感じることができないまま終わることが危惧される。

インターンシップに関しては、多くの学生が就職活動に不可欠なものであると認識している現在、改めてその在り方や内容の構築において大学と企業が、学生の就業観醸成という点において協力し合っていける体制を期待するところである。またその流れがひいては産学連携プロジェクトの建設的発展、大学内におけるアクティブラーニングの改革を含む、学生の社会に通じる人材育成につなげていく契機になるのではないかと考える。

考察者:篠原功治(サインキャリアデザイン研究所 代表)